寸録(セミナーを中心に、その他ちょっとした記録)
「女性チャレンジ応援拠点」の今年度2回目の拠点ゼミは「わたしらしいリーダーシップスタイルとは?」でした。今年度は「言うは易く行うは難し」の典型をとりあげてテーマにしていますが、リーダーシップは職位などの「責務」として以上に、対等な関係での「任意」のリーダーシップの方が影響が大きいもの。ギャラップ社の調査で日本は「仕事に熱心」な人が5%しかいないという結果は、日本の生産性が国際レベルからも低い水準にあるのと関係していると観るのはたぶん正しい。いかがでしょう。
この日はクレオ大阪中央館秋のフェスタがあり、「拠点」のミニサロンも盛り込まれ、参加者も過去最大の人数。いま音声で再読している『モンテーニュ』を持参し、みなさんと交流。このサロン初の詩集を紹介された方も、演劇の作家の本をもってこられた方とは、終了後フェスタの休憩室で偶然一緒になり、ランチしながらおしゃべり。おもいがけず、演劇の話ができたのはよかった。学生時代にかなり観劇されたそうで、お互いに話が通じて、盛り上がりました。そういえば、演劇の話をこんな風にできたなのは、初めてだなぁと思ったしだいです。
10月7日の企画発表会で本編の塾は終了。受講者のみなさんにはくは11月のチャレンジイベントで実践的体験が用意されています。来年の飛躍を視野に、果敢に挑戦してほしいもの。2019年、2020年からコメンテーターのご協力をいただいているお二人と一年ぶりにまた、「一年って、あっという間ですね!」とご挨拶。この塾も2023年度で13期になりました。
女性チャレンジ応援拠点のイベント、ゲストのお二人は「拠点」の利用者。よく知る仲でもあり、ついつい深ぼりしてしまったのですが、快く応えてくださり、助かりました。サブタイトルの「出会いとチャンスを活かす」のとおり、出会いとチャンスに誘われて動きだしたお二人の仕事と人生の物語、まだまだこれからの展開がたのしみです。
今年度の「拠点ゼミ」は、『言うは易く行うは難し』をクローズアップ、一回目は「信頼関係をつくる」。まずは30分ほど概説、「信頼」とは、「信頼」に値する人間性とは、「信頼関係」の決め手と〈真相〉について述べて、みなさんに問いかけ。受講者のお一人が、「なによりまず自分自身を信頼できないと…」というお話しあり。根本の根本をしっかり捉えられていると感心したのでした。
年初から音読していた「孫子」を読み終え、連休中に「まとめ」も作り終えました、A4で10ページ。独立して30数年、気にはしつつ、そのままになっていた「孫子」。『真説 孫子』で著者が説いていたように、「老子」を一対で「孫子」を読む意義を実感しました。「老子」だけでなく、その他のいろいろな知、一言でいえば「教養」をある程度そなえた上で読むのが「孫子」だろうと思います。いまのタイミングになったのはむしろよかった。ちなみに「孫子」の中で一番印象的なのは第六虚実篇の2で、読み下し文がいい。「まとめ」は以下です。