LEE'S リーズ
- 「先を読む」のために -
「先を読む」。そのココロは、「夢や目標のために、現在の状況や傾向から、将来起こりうる可能性や問題を推測し、それに対して準備すること」。
年初から大きなこと、ニュースが続いています。身近な世界では人生の大きな転機、節目に立っている人もいます。
巨視的で微視的でもあり、大局をとらえながらも微細な変化に気づき、あなたの経営の「先を読む」をアシストする。気持ちを新たに、新年度をはじめます。
2024年4月1日 リー・ヤマネ・清実
◆日常を観察する essais〈話す&書く〉
・2024年4月19日(金) 極小の感覚をのがさず
・2024年4月18日(木) ゆとりの公式
・2024年4月17日(水) たわい無い
・2024年4月16日(火) 感覚、判断力
・2024年4月15日(月) 想いにみえるもの
2024年4月18日(木) 雲→晴
昨夜日付が変わる直前に愛媛周辺で最大震度6弱の地震。知人が住むところは震度4だった。たぶん大事には至っていない。さて、京阪神は…、どうしてもそう思ってしまう。
― 雰囲気、気配 ―
普段からよく使っている言葉だけど、いざ説明しようとすると言語化がむずかしい。今朝よんで下段にも少し紹介している「雰囲気」。
「雰囲気」は、辞書では、「 1 天体、特に地球をとりまく空気。大気。 2 その場やそこにいる人たちが自然に作り出している気分。また、ある人が周囲に感じさせる特別な気分。ムード」。
説明の第一に空気、大気そのものが挙がっている。そうだったのか、ちょっと意外な感じがした。その上で、場の醸す空気感。その場に複数の人がいたとして、同じように感じとっているはずはないだろうから、もし個々の程度を測れたら、どうだろう。
今朝よんだ中に、『ウェーバー・フェヒナーの法則』というのがあった。調べてみると、「感覚の大きさは、刺激強度の対数に比例する→刺激の弱いうちは感覚の大きさが上がりやすく(敏感)、刺激が強くなると感覚の大きさは上がりにくく(鈍感)になることを表す」。なるほど、それは経験的にわかる。
「雰囲気」と同じように「気配」というのも、なかなか言語化はむずかしい。辞書では、「 はっきりとは見えないが、漠然と感じられるようす」。古くは「けわい」といったらしい。
2年前の日経日曜版に「気配」がとりあげられていた。研究者の大学の先生いわく、「人間はもととも音の知覚能力によって気配を察知し、身を守ってきた」。別の研究者は触覚からアプローチしている。
視覚障がい者は聴覚が相当に磨かれているらしい。一般には味覚以外の視覚、聴覚、嗅覚、触覚がセンサーになって「雰囲気」や「気配」を感じとる。いやいや味に色で感じような〈共感覚〉の人もいるから、やはり五感全体か。
「雰囲気」や「気配」を読みとる。これは危険を未然に防ぐことから、問題解決の糸口を見つけることまで、あるいはもっと多様なアプローチの前段で、かなり重要。暗黙のうちにそうわかっていた気がするが、あらためてしっかり意識しよう、そうしよう。
− 4月19日の『中井久夫集3』より −
観念には匂いと非常に似ているところがある。まず、それはいっときには一つしか意識の座を占めない。二つの匂いが同じ強度で共存することはありえないが、、観念もまた、二つが同じ強度で共存することは−ある程度以下の弱く漠然としたものを除いては−きわめて例外的で、病的な状態においてかろうじてありうるか否かというくらいのものである。
両者とも、起こそうとしておこせるものではない。観念も、意識的にというか人工的に催起させられるものではない。
両者とも、基本的には意識を「襲う」ものである。少なくとも重要な気づきは、はげしい香りと同じく、ひとを打つのである。科学的、思想的発見であっても、パースナルな気づきあっても。
−Personal Assistant for You LEE'S−
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2024年3月27日(