booklet『自業のすすめ』 2016年4月


次のページへ

「Study−仕事の役目」へもどる

『語りえぬことについては、沈黙しなければならない』(ウィトゲンシュタイン)

2018年4月5日(木)更新


〜 あなたとわたしへのエール、『自業のすすめ』 〜


知のいとなみを辿りまとめる


 冊子「哲樂の中庭」をまとめたのは2001年。 それから12年経った2013年。独立から22年、事務所開設から20年手前という大きな節目にあたる時期。何か一つ、頭の中にあるもの、やってきたのことの意義などをひとまとめにしたくなったのでした。

 そのアウトプットはわたしの自業史でもあり、他の<自分ならではの仕事と人生>を志向する誰かの実践の後押しになるのではないかと。

 実際に書き始めたのは2014年夏。その悪戦苦闘ぶりは別のページに記録していますが、試行錯誤を重ねた末、2016年4月に区切りをつけると決めて、まずはホームページに掲載することにしたのでした。全文は4月22日にアップを完了しました。


自業は個々人のアプローチ


 『語りえぬことについては、沈黙しなければならない』。ウイーン生まれの哲学者、ウィトゲンシュタインが『論理哲学論』の結びにあてた一句です。『自業のすすめ』を書きながら、書ききれないことは書いてはならないのではないか、そう自分に問うたものでした。

 人の営みは千差万別、方法も同様。なにより常に変化する。科学的な分析でもなく、人の生き方、働き方の問題。書いている本人さえ、いま書いていることを後に疑うかもしれない。

 人の役務はメインの仕事の周縁にこそ質を左右するものあり。緻密な段取り、他者への絶妙の働きかけ、自分を律する姿勢、などなど。

 人の中に宿る語りえぬこと。でも確実にその人を物語るもの。書くことはなくても、実際の行動で語っている。ですから、書き直しを繰り返した原稿をばっさ、ばっさと捨て、わたしから<自分ならでは>を探究するみなさんへの一つの示唆としてまとめたのでした。


出会いに感謝し、信頼に応続ける誡めとして


 2001年にまとめた『哲樂の中庭』もそうでしたが、『自業のすすめ』も、日経新聞文化欄の『私の履歴書』のようなものです。

 人の履歴は、人との出会いの履歴。各界の書き手たちの記事を読み、いつもそう感じていますが、わたしもまた、よくぞあの方、この方と出会ったもの。

 そのみなさんに直接恩返しはできませんが、自分の受けた恩を別の誰かの役に立つことで返す。それも一つの方法ではないかと考えています。

 前の「哲樂の中庭」も今回の「自業のすすめ」も、結局のところ、出会いに恵まれたおかげでここに至ることができました。これまでの出会いに感謝し、これからも変わらず<自分ならでは>の役目を考え、見直し、新たにして仕事と人生を全うしていこうと思います。

 『自業のすすめ』は自分への誡めであり、励ましでもあります。

『自業のすすめ』全文(PDF)




ページ先頭へ